シリーズ1 伊藤真麻バージョン
CASE 1 「 Don’t worry if you don’t dream 」
ある探偵事務所には、放課後暇を持て余している高校生たちがいりびたっていた。その事務所の主である探偵は、
特にそのことを気にもとめていない様子で眠りに耽っていた。そのさなか、刑事二人が事務所へとやってくる。
刑事は「ここに腕利きの探偵がいるときいた」と口にすると、探偵のデスクの上に様々な捜査資料を置いた。
そして「どの事件がいい?捜査協力」してもらいたい、と探偵へ依頼をする。
話を聞けば、G7広島サミットのために人員が大幅にさかれたせいで、頻発する様々な事件に警察の人員がめっきり足りておらず、
警察だけではとても手が回らないらしい。寝起きの探偵は、しかしあまり興味を示さない。
なかなか首を縦にふらず、あくびをし始めた探偵にしびれを切らした刑事は、「なら、とっておきの事件がある」と言う。
「その事件はな、親殺しだ」と言う刑事の言葉に、高校生たちの動きがそっと止まった。
シリーズ2 松波 優輝バージョン
CASE2「 if you don’t dream,it won’t start」
相も変わらず気持ちよさそうに眠っている探偵がいる事務所へ、再び葛城がやってくる。
葛城は無理やり萌を起こすと事件を手伝えとファイルを渡す。それは、とある殺人事件だ。
いつも通りに興味を全く示さない探偵に刑事は「実はな、もう連れてきている」と言葉を放ち、2人の男女を紹介する。
スポーツマネジメント会社に勤めるという伽耶は最近、予知夢に悩んでいるという。
話を詳しく聞くと、自分の見る夢がしばらく経つと本当の事件としてこの世界に現れてしまうのだという。
伽耶を心配した恋人の陽介は誰かに相談をしようと、探偵事務所に来た理由を説明する。
そして、最近見た夢の話をし始める伽耶。その話は、葛城が萌へ相談にきた殺人事件と全く同じ内容だった…